人間は古来より動物を身近な存在にしていましたが、その理由の多くはその習性を利用して人間の役に立ってもらうためでした。その代表例が犬や猫であり、犬は番犬や狩猟などで利用されていましたし、猫を飼い始めた元々の理由は家にいる鼠といった害獣を駆除してもらうためです。ところがその目的は現代は大きく変化してきて、愛玩動物から家族の一員と考えている飼い主は少なくありません。ペットを飼っている人の割合は増加の一途ですが、これは賃貸物件でも飼えるところが多くなったことと、単身で居住している割合が高くなり、孤独感を紛らすからだと言えるでしょう。
自分の近くに温かみのある生物がいると安心感が生じるのは当然ですが、共同生活を続けると飼い主との時間配分にペットも合わせてくれるようになり、相手が動物であるという感覚が薄れていくからです。ここまで人間にとって大切な存在になったペットですが、実際に飼っているとその寿命の短さを実感することになります。これは生物からすると避けられない問題であり、その事実は受け入れる必要がありますが、以外に知られていないのがお墓についてです。以前はそこまで厳しい規制が無かったお墓ですが、現在は法律や条例で規制されているケースがあるので注意してください。
ペットのお墓は庭のように自身が所有する土地があれば、適切な方法で土葬することが許されています。問題になるのは土地を所有していない人であり、このような場合は勝手に土葬することは法律違反になってしまうので、まずは自治体に埋葬の方法を確かめるというのがいいでしょう。また、今はペット専用の墓地もあるので、その施設の管理者に連絡を取ったり関連する情報を入手することで、正しいやり方で埋葬できるようになっています。